[1443]
イエスは宣教活動の間、人の罪をおゆるしになられたばかりでなく、そのゆるしの効果をもお示しになりました。すなわち、罪によって神の民の共同体から遠ざけられていた罪びとを、再びもとの共同体に迎え入れてくださいました。イエスが罪びとたちをご自分の食卓に招かれたばかりでなく、ご自身も罪びとたちの食卓に加わられたことが、その明白なしるしです。それは、神のゆるしルカ15章参照。と神の民が住む入り江への帰還ルカ19・9参照。とを強く表す行為でした。
[1444]
キリストは、罪をゆるす権能を使徒たちにゆだねながら、罪びとを教会と和解させる権能をもお与えになります。使徒たちの務めのこの教会的側面は、キリストがシモン・ペトロにいわれた次の荘厳なことばにとくに表れています。「わたしはあなたに天の国のかぎを授ける。あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上で解くことは、天上でも解かれる」(マタイ16∙19)。「ペトロに与えられたこの結ぶ任務と解く任務が、自分の頭と一致する使徒たちの団体にも与えられました」 『教会憲章』,第22項。(マタイ18∙18、28∙16-20 参照)。
[1445]
つなぐと解くという語には、あなたがたが共同体から退ける者は神との交わりからも退けられ、あなたがたが再び共同体に迎え入れる者を、神もまたご自分との交わりに迎え入れるでしょう、という意味があります。教会との和解は神との和解と切り離すことができません。