[1668]
準秘跡は教会によって制定されたもので、それは教会のさまざまな奉仕職、人々の多様な生活身分、キリスト者の生活のきわめて多岐におよぶ状況、および人間に役立つ事物の使用を聖化するためのものです。準秘跡はまた、司教の司牧的決定に従い、一地方あるいは一時代のキリスト者に固有の文化や歴史の必要にこたえることができるものです。準秘跡はつねに祈りを含み、しばしば、按手、十字架のしるし、聖水の注ぎ(洗礼の想起)などの一定のしるしを伴います。
[1669]
準秘跡が誕生した要因は、洗礼に基づく信者の共通祭司職にあります。すなわち、すべての受洗者は自分自身が祝福となり創世記12・2参照。、他の人々を祝福するようにルカ6・28、ローマ12・14、1ペトロ3・9参照。召されています。したがって、信徒も若干の祝福を行うことができます『典礼憲章』,第79項、「新教会法典」第1168条参照。。祝福が教会的、秘跡的生活にかかわる度合いに応じて、その司式は叙階された役務者(司教、司祭または助祭)に限られてきます 『祝福集(規範版)』緒言16,18(De Benedictionibus, editio typica [Typis polyglottis Vaticanis 1984] 13. 14-15)参照。。
[1670]
準秘跡は秘跡のように聖霊の恵みを授けるものではありませんが、教会の祈りによって人が恵みを受け、それにこたえるための準備をさせてくれるものです。「よい心構えを持った信者のために、生涯におけるほとんどあらゆる出来事を聖化する働きを持っています。これは、キリストの受難と死と復活の神秘からわき出る神の恩恵によるものであって、すべての秘跡と準秘跡はその力をこの神秘からくみ取るのです。実に、物質的なものが正しく使用されれば、人間を聖化し、神を賛美する目的に向けることができないものはほとんどありません」『典礼憲章』,第61項。。