[2090]
神がご自分を啓示して人間をお招きになっても、人間は自らの力ではその愛に完全にこたえることはできません。神を愛し、愛のおきてに従って行動する能力を神が自分にお与えくださることを希望する以外にすべはありません。希望とは、神を信頼して神の祝福と神の至福直観とを期待することです。それはまた、神の愛に背き、罰を招くことへの恐れでもあります。
[2091]
第一のおきては、絶望やうぬぼれなどの希望に反する罪も禁じています。
絶望とは、人間が自分の救いや、それを得るための助け、あるいは自分の罪のゆるしを神からいただけると期待するのをやめてしまうことです。それは、ご自分の約束に忠実であられる神のいつくしみや正義、また、あわれみに背く罪となります。
[2092]
うぬぼれには二つの種類があります。その一つは自分の能力を過信すること、すなわち、神の助けがなくても自分を救うことができると考えることです。他の一つは神の全能とあわれみとを過信すること、すなわち、回心しなくてもゆるしが、いさおしがなくても天の栄光が受けられると考えることです。