[2415]
第七のおきては、被造界の保全を尊重するように求めます。動物だけではなく植物や無生物さえも、本来は、過去・現在・未来の人類の共通善に向けて造られたものです156。世界の鉱物・植物・動物資源は、倫理的要求を尊重しながら利用しなければなりません。創造主は人間に無生物や人間以外の生物に対する支配権を与えてくださいましたが、この支配権は絶対的なものではありません。将来の世代も含めた人々の生活の質を考慮して節度を保ち、宗教心をもって被造界の保全の尊重を心掛ける必要があります157。
[2416]
動物は神によって造られたものです。神は動物に摂理的な思いやりを注いでおられます158。動物はただ存在するだけで神をたたえ、神に誉れを帰しているので159、人間も動物に対するいつくしみの心を持つべきなのです。アシジの聖フランシスコや聖フィリッポ・ネリのような聖人たちがどのように温かく動物に接したかを銘記すべきです。
[2417]
神は動物を、ご自分にかたどって造られた人間の管理にゆだねられました160。だから、動物を食糧や衣類として用いることは正当なことです。労働や娯楽などで人間の手助けをするために飼い馴らすこともゆるされています。医学的・科学的動物実験は、妥当な限度内にとどまり、人間の生命をいやしたり救ったりすることに役立つ限り、倫理的に容認できる行為です。
[2418]
動物に無益な苦痛を与えたり、みだりに殺害したりするのは、人間の品位に反することです。また、人間の悲惨事を和らげるために用いるべきはずの金額を、動物のために消費するのもふさわしいことではありません。動物を愛してもかまいませんが、人間だけが受けるにふさわしい愛情を動物に注いではなりません。