詩編全体に一貫して流れている特徴としては、祈りの単純さと自然さ、被造界のあらゆるよいものを通してまた全被造物とともに抱く神へのあこがれ、何ものにも超えて主を愛するがゆえに多くの敵や誘惑に遭遇することになる信仰者のひっぱくした状況、忠実な神の助けを待望しながら神の愛を確信し、神のみ旨にゆだねることなどが挙げられます。詩編の祈りにはつねに賛美が含まれていますから、ヘブライ語聖書の詩編の書につけられている「賛歌」という題名は、この書にふさわしいものです。詩編は集会の礼拝用に収録されたものなので、わたしたちはその招きの祈りに耳を傾け、その招きに対する応答の歌を、「
ハレル・ヤ!」(アレルヤ)、「主をたたえよリと歌うことができるのです。
「詩編よりも快いものがほかにあるでしょうか。だからダビデ自身、次のようにいっています。『主をほめ歌えよ。主をたたえることは喜ばしい。わたしたちの神に快く美しい賛美をささげよう。』まさにそのとおりです。実に詩編は民による賛歌であり、神への賛美、民のほめ歌、万人による喝采、万民のことば、教会の声、美しい信仰宣言……なのです」39。