受肉の神秘な結合において、人間性は「取り上げられたのであって消滅したのではない」
『現代世界憲章』,第22項。ので、教会は時代がたつにつれて、知性と意志の働きを備えたキリストの人間的魂と人間的肉体のまぎれもない現実を強調しなければなりませんでした。同時に、ことあるごとに、キリストの人性はそれを担われた神の御子の神的ペルソナに固有のものであることも指摘する必要がありました。キリストのすべて、人として行われたことのすべては「聖三位の一者」のものです。したがって、神の御子はご自分の人性に、聖三位の中のご自分に固有のペルソナの存在様式をお与えになります。こうして、魂においても肉体においても、キリストは聖三位の神的行動様式を人として表されます
ヨハネ14・9-10参照。。
「神の御子は……人間の手をもって働き、人間の頭をもって考え、人間の意志をもって行動し、人間の心をもって愛しました。彼は処女マリアより生まれ、真実にわたしたちの一人となり、罪を除いては、すべてにおいてわたしたちと同じでした」『現代世界憲章』,第22項。。