[56]
ひとたび人類の一致が罪によって分断されると、神はまず、人類を各民族ごとに救おうとしておられます。大洪水後のノアとの契約は9「国々」、すなわち、「それぞれの地に、その言語、氏族に従って」(創世記10∙5)まとめられた人々に対する神の救いの計画の原理を表します10。
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多様な諸民族のこの宇宙的、社会的、宗教的な状態は11、失墜した人類の傲慢を抑えるためでした。事実、人類はその邪悪さから12バベルの塔の建築に見られるように、自力で一つになることを図りました13。しかし、罪の結果14、諸民族とその君主たちが多神教と偶像崇拝に走ることによって、この暫定的な救済計画はたえず歪曲の危険にさらされました。
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ノアとの契約は諸民族の時代が続く限り15、福音が全世界に告げられるまで効力を保ちます。聖書は、これら諸民族の若干の偉大な人物に敬意を表しています。たとえば、「正しい人アベル」、キリストの前兆であった16王である祭司メルキゼデク17、正しい人々「ノア、ダニエル、ヨブ」(エゼキエル14∙14)などです。こうして、聖書は、キリストが「散らされているすべての神の子たちを一つに集める」(ヨハネ11∙52)まで、ノアの契約に従って生きる人々がどれほど高度な聖徳に達しうるかを示しているのです。