[832]
「キリストのこの教会は、信者の正当なすべての地方的集まりの中に真実に存在するのであって、その牧者たちに一致しているこれらの集まりそのものも、新約の中で教会と呼ばれています。……これらの教会の中で、キリストの福音の宣教によって信者が集められ、……主の晩さんの神秘が祝われます。これらの共同体の中に、たとえそれがしばしば小さく貧しく散在しているものであっても、キリストはそこに存在しておられ、キリストの力によって、一、聖、普遍、使徒継承の教会が集まるのです」318。
[833]
部分教会とは、第一に教区(東方教会ではエパルキア)のことであり、使徒継承に従って叙階された司教と結ばれて、信仰と秘跡とに生きるキリスト信者の共同体を意味します319。部分教会は「全教会の像に似て形造られ、それらの中に、またそれらから、唯一単一のカトリック教会が存在します」320。
[834]
諸部分教会は、その中の一つであり、「愛において首位を占める」321ローマ教会との交わりによって、完全に普遍教会となっています。「ローマの教会は、より優れた起源を持つので、各教会、すなわち、世界中のすべての信者は、当然、この教会と一致していなければなりません」322。「実際、人となられたみことばがわたしたちのもとにくだられてから、全世界にあるすべてのキリスト者たちの教会は当地(ローマ)の偉大な教会を唯一の礎、土台とみなしてきましたし、また今もそうです。なぜなら、主ご自身の約束に従えば、地獄の門は決してこの教会にまさったことがないからです」323。
[835]
「普遍教会をそれぞれ異なった部分教会の総合体、あるいは連合体のごときものと考えてはなりません。主キリストのご意志によって、召命と使命において普遍的な教会、その同じ教会が、風土、文化、社会などを異にするところに根をおろすとき、それぞれの特徴や表現を帯びるのです」324。それぞれの地方教会に固有の、きわめて多様な教会規律、典礼、神学的・霊的伝統は「一致の中にまとまっているので、分かたれない教会の普遍性(カトリック性)をいっそう輝かしく示しています」325。